デジタルアーカイブを利用した先祖調査



 欧米でのルーツ調査では、インターネットが大きな役割を果たしています。そもそも世界規模でルーツ調べがブームになった背景には、インターネットで先祖の情報が集められるようになったことが大きく影響しています。

 戸籍制度の無い欧米では、長い間、ルーツ調べは難しい作業だと思われていました。しかし、現在は違います。ファミリー・サーチやアンセストリー・ドットコムのような組織や会社が国勢調査記録、渡航記録、従軍記録などを次々とオンライン上で配信し、ご先祖に興味のある人は家にソファーに座っていながら、世界中のアーカイブにアクセスすることができるようになったのです。このオンライン化、デジタル化の傾向はますます加速しています。将来的には、パソコンさえあれば、ほとんどの歴史情報にアクセスでき、家系図を作成できてしまう時代が来ることは間違いないでしょう。

 日本でのオンライン化は欧米に比べるとまだまだ遅れていますが、公文書館、図書館、博物館などが史料のデジタル画像をじょじょにオンライン上に公開しつつあります。これが順調に進めば、家系調査に欠かせない情報源になってゆくでしょう。また、史料の画像公開だけではなく、その前段としての検索機能(横断検索やキーワード検索の充実)の強化も取り組むべき課題といえます。

 現在、家系図作成に役立つ検索、デジタルアーカイブを紹介します。


〔検索〕

 これらの検索窓に除籍などで判明したご先祖の氏名、苗字などを入力してみて下さい。ご先祖の記録にヒットするかも知れません。また、「〇〇家譜」のような同姓の系譜が見つかることもあります。


国立国会図書館デジタルコレクション

国立公文書館デジタルアーカイブ

東京大学史料編纂所 データベース横断検索 

 データーベース選択から横断検索を選択し、キーワードを入力して下さい。

国文学研究資料館 史料情報共有化データベース

国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース

国立歴史民俗博物館  データベースれきはく

ファミリーサーチ カタログ検索

 ファミリーサーチ(Family Search )は末日聖徒イエスキリスト教会が運営する世界最大規模の家系図オンラインアーカイブです。

 検索方法から「キーワード」を選択し、苗字を入力すると、アメリカのファミリーサーチのデーターベースに納められているその苗字をタイトルに含む系図が表示されます。これらの系図は日本の図書館、公文書館が所蔵しているもので、マイクロフィルムに撮影されてファミリーサーチに提供されたものです。画像を見るためにはファミリーサーチホーム画面で無料アカウントを作成した後、サインアップする必要があります。

 

〔デジタル文献〕

 これらの文献は国立国会図書館デジタルコレクション、または東京大学史料編纂所などでオンライン上に公開されているものです。ネット環境さえあれば、どこからでも読むことができます。


官員録・職員録

 ご先祖が役人(警察官、軍人を含む)だったという方はこちらをお調べください。


地方の職員録

 上記には地方の職員も掲載されていますが、収録の範囲は地方で作成された職員録のほうが幅広く、かつ詳しく載っています。地方道府県の職員(教員も含む)だったという方はこちらもあわせてお調べください。


全国規模の紳士録・商工人名録・会社役員録

 ご先祖が会社を経営していた、会社の役員・管理職だった、地主だった、資産家だった、地元の村長や議員などの名士だったなど、中産階級以上の社会的地位、経済力を持っていたと聞いている場合はこちらをお調べください。役人だったという方はこちらもあわせてお調べください。


地方の紳士録・商工人名録 東日本編(工事中)

 府県単位の紳士録や商工紳士録、地主名鑑、高額納税者名簿、電話帳などを集めました。全国規模の紳士録などに比べると収録されている範囲がさらに広がっていますので、まずはこちらでご先祖の名前を調べてみてください。もしも掲載されていれば、全国規模の紳士録にも載っている可能性があります。

 これらの文献は、現在の日本では、オンラインで誰でも、どこでも閲覧できるもっとも先祖調査、家系図作成に役立つ名簿類です。ぜひお使いください。