鈴木さんの苗字ツーリズム

2018年11月24日

 次回の豊水家系図教室は12月8日です。


 鈴木さんは全国に約180万人いて、佐藤さんに次ぐ苗字ランキング第二位の大姓です。 

 そのルーツは饒速日命(にぎはやひのみこと)の流れをくむ穂積氏。その一族である穂積忍麻呂が奈良時代に熊野速玉神社の禰宜(ねぎ。神職)となり、これを世襲しました。熊野では、秋の稲刈りで積み上げた稲穂、すなわち穂積のことを「すすき」と言い、これに鈴木の文字を当てたのが鈴木さんの始まりです。現在では鈴木さんを「すずき」と濁って発音しますが、本来は「すすき」さんだったわけです。そんな鈴木さんの苗字ツーリズムを紹介しましょう。


 まずは大本である穂積氏が禰宜を務めた熊野速玉神社ですね。同社は和歌山県新宮市新宮に鎮座し、熊野本宮大社、熊野那智大社とあわせて熊野三山と呼ばれています。古代から天皇家の崇敬が深く、後白河院は実に34回も熊野を詣でました。2004年7月には日本で12番目の世界遺産に登録されました。



 次は鈴木総本家が神職を務めた藤白神社です。同社は和歌山県海南市にあり、熊野古道の入口に位置しています。鈴木氏の総本家が同社の神職を世襲し、神社の隣には鈴木屋敷があります。ここが鈴木総本家の屋敷で、122代続きました。現在でも藤白神社は全国の鈴木さんの氏神として活動しており、これまでに7回、全国から鈴木さんを呼ぶ「鈴木サミット」を開催してきました。平成25年の第7回には900名の参加がありました。


 最後は秋田県雄勝郡羽後町飯沢先達沢52にある鈴木屋敷です。この屋敷は藤白神社で生まれ、源義経の家臣になった鈴木三郎重家の子孫が住んでいた家で、東北鈴木氏の発祥の地とされています。藤白神社の藤にちなむ「下り藤」があちこちに描かれている屋敷は17世紀に建築されたものといわれ、国の重要文化財に指定されています。


 鈴木さん、これらの地を訪れてルーツを探ってみませんか。