内村姓の由来
2019年10月18日
タレントの内村光良さんの内村という苗字は使用人数が約2万人で九州南部に多い。光良さんは熊本県の出身。体操競技で3つの金メダルを獲得した 内村航平選手も九州出身である。
この苗字は地名から発祥しているが、その語源はいくつか考えられる。
まず地形の「うち」とは何かの内側を意味し、山、川、海などが内陸に入り込んでいる場所をいう。そういう場所に村が成立すると、内村という地名が生まれた。
また中世の私領である荘園の内部にある村も内村と呼ばれる可能性があった。
かつて肥後国にあった内村という村落は現在、熊本県熊本市北区植木町内として残っている。
系図的には信濃国(長野県)にあった内村地名から発祥しており、第56代清和天皇(850~81)の流れをくむ清和源氏小笠原氏族の子孫という。中世に編纂された系図本『尊卑分脈』に「小笠原長経ー長実(号内村)」と見える。小笠原氏の代表家紋である三階菱や松皮菱を使っている内村さんは、この系統の子孫かも知れない。
三階菱
松皮菱
札幌農学校を卒業してキリスト無教会主義者となった内村鑑三は上野高崎(群馬県高崎市)藩大河内松平氏の家臣で、片手藤紋を使用している。