家系図作成の本棚


 家系図作成の手引書としては、丸山浩一先生の『家系のしらべ方』がお勧めの本です。この本は初版が1983年に刊行された古いものですが、昭和から平成の家系図作成ブームをけん引してきた名著です。家系図を作成をする人はぜひ読まれたほうがいいでしょう。丹羽先生も『姓氏 家系 家紋の調べ方 』『あなたも系図が作れます』という本を書いていますが、これは家系図作成の手引書というよりは、先祖調べとはどういうものか、について述べた本です。


 『姓氏家系大辞典』を編さんした太田亮博士が苗字、系図、家紋、先祖を調べるさいに知っておいたほうが良い知識について分かりやすく解説したのが『家系系図の入門』です。この本は苗字や系図に興味を持っている方が必ず読んだほうが良い基礎文献となっています。


 家系図作成を行う上で、もっとも重要なのは情報がどこにあるかを知ることです。そのときに便利なのが『増補改訂 系図文献資料総覧』です。この本には系譜学や家系図作成に使用する古代、中世、近世の主要な書誌の解説、 東大史料編纂所や全国の図書館に所蔵されている系図、家系関連文献の目録、系図に関する単行本や雑誌記事が幅広く収録されています。家系図作成を行うとき、この本を見ないということは、考えられません。ただし、発行年が1992年と古いため、現在では都道府県の公文書館に移管されてしまった文書も見受けられます。その点だけは注意が必要です。


 家系図作成で貴重な情報源になるのがお寺の過去帳とお墓です。この過去帳とお墓については、次のような参考文献があります。とくに関根達人氏の青森県弘前市や北海道松前町、福井県敦賀市における墓石の悉皆調査の結果をまとめた『墓石が語る江戸時代』は家系図作成にも大変に役立ち、勉強になります。


 青森県八戸市に住む小学6年生の女の子が自分の十日市という珍しい苗字に興味を持ち、その由来を探す『わたしの名字はどこからきたの?』は、子供の目線で書かれた珍しいルーツ本です。