古文書の本棚


 ご先祖調べていると、公文書館などに所蔵されている古文書は情報の宝庫です。これをぜひとも活用したいところですが、江戸~明治時代の文書はくずし字で書かれています。このくずし字が読めないと、せっかくの情報を使うことができないのです。そこで、日ごろからくずし字に親しむことをお勧めします。まずは文字を解読できるようになりましょう。その手助けをしてくれるのが『くずし字用例辞典』です。古文書を勉強するとき、この辞典を使わなかったという人はまずいないでしょう。それほど役に立つ本です。この本が背割れするくらい引いて、引いて、引いて、やつとかなり読めるようになるともいわれています。古文書によく登場する漢字6,406字を部首別画数順に配列し、各字のくずし方を5通り以上示しています。


 もう一冊、『くずし字解読辞典』もあわせてよく使われます。ほかに近世(江戸時代)の古文書を解読するために編さんされた『近世古文書解読字典』も役立ちます。


 古文書には公家文書や武家文書などさまざまな様式があります。その様式に基づいて古文書を研究するのが古文書学です。古文書を解読するには、古文書学の知識も持ち合わせていると良いでしょう。また古文書にはさまざまな歴史用語が登場します。そのような歴史用語を調べるためには『古文書用語辞典』が役立ちます。


 古文書の文字が解読できるようになると、次は変体漢文といわれるものを正しく読むための訓読法を学ぶ必要があります。その参考書としては『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』があります。