会津藩2


 23万石 親藩 松平氏 福島県会津若松市 


白虎隊士の墓
白虎隊士の墓

 文政年間(1818-29)に編纂された会津藩士の系図集である「諸氏系譜」に収録されている苗字と家紋。「な」から「わ」まで。


〔な〕

内藤 

永井 

長井(丸に横二つ引き) 

永岡(丸に三つ柏) 

中川 

長坂(丸に三階菱)

長坂(丸に松皮菱) 

長崎 

中里 

中沢(丸に剣梅鉢) 

中沢(丸に八重梅) 

中島(亀甲に花菱) 

中条(「会津若松史」) 

永瀬(左三巴) 

中田(丸に十文字) 

永田 

中根(丸に抱き茗荷) 

中野(立ち沢瀉) 

永野 

長野(桧扇) 

中林(八つ形)

中原 

中丸 

永峯 

中村(左三巴) 

中村(五三桐) 

中村(九枚笹) 

中村(丸に三枚笹) 

中村(丸に一本矢) 

中村(丸に九枚笹) 

中森(丸に上羽蝶) 

中山(丸に根笹)

長山(左巴) 

名倉 

名越 

名子屋 

納富(丸に桔梗) 

並河(瓜) 

成田(丸に横三つ引き) 

成瀬 

南摩(上羽蝶)

〔に〕

新妻(九曜) 

新美 

西岡 

西川(五三桐) 

西田 

西村(橘) 

新国 

蜷川 

丹羽(丸に二つ引き)

〔ぬ〕

沼沢

〔ね〕

根岸(蛇の目) 

祢津(折れ鷹の羽) 

祢津(丸に違い鷹の羽) 

根元

〔の〕

野口(丸に雁) 

野田 

野出 

能見(雪笹) 

野村(丸に違い柏) 

野村(一文字の下に左三巴) 

野村(丸に違い柏) 

野矢(丸に違い矢)

〔は〕

羽入(丸に二つ引き) 

橋瓜(丸に抱き茗荷) 

羽嶋 

長谷川(丸に三本) 

畑(抱きおもだか) 

服部(源氏車) 

馬場 

林(三つ瓶子) 

林(丸に抱き柏) 

林(七つ星)

原(丸に三本鷹の羽) 

原(丸に違い鷹の羽) 

原(丸に桔梗) 

原(丸に違い三本鷹の羽) 

原田(三つ巴) 

伴 

坂 

〔ひ〕

樋口(右三つ巴) 

樋口(左巴) 

一柳(丸に二重釘抜き) 

一柳(丸に釘抜き) 

日向(丸に違い鷹の羽) 

桧原 

平井 

平出(丸に州浜) 

平出(井桁) 

平尾(三つ巴) 

平山(丸に四つ目結い) 

広川 

広沢 

広瀬 

広田(二つ巴)

〔ふ〕

深田 

福王寺(抱きおもだか) 

福田(州浜) 

福田(八本水車) 

藤木 

藤沢(亀甲)

藤田(下り藤) 

藤森 

二木 

古川 

古田 

〔ほ〕

北條(三つ鱗) 

星 

保科 

星野(丸に抱き沢瀉) 

細川(九曜) 

細谷(二つ丁子)

堀田 

堀(丁半) 

堀内(丸に三つ割り桜) 

本名 

本間

〔ま〕

牧田 

牧野 

牧原 

間瀬(丸に梅鉢) 

町田(抱き沢瀉) 

町田(丸に三つ鱗) 

町野(左三巴) 

松坂 

松沢 

松田(丸に蔦) 

松平

松原(右三巴) 

松本(三階松) 

松本(橘) 

松本(丸に違い鷹の羽) 

松本(釘抜き) 

丸山(九曜) 

丸山(廻り九曜) 

丸山(丸に九曜)

〔み〕

三浦 

御子柴(丸に一文字) 

三坂 

三沢 

水嶋 

水野(丸に抱き沢瀉) 

三井(丸に井文字) 

三宅 

宮下(丸に一文字) 

宮下(丸に花菱) 

宮原 

宮本 

宮森 

三善

〔む〕

向山(丸に七つ星) 

武川(武田菱) 

武藤 

宗川(丸に十文字鷹の羽) 

村上 

村松(丸に三菱) 

村松(丸に州浜) 

村本(梅鉢)

〔め〕

目黒

〔も〕

望月 

茂原(左三つ巴) 

籾山(三つ巴) 

桃沢(木瓜) 

守能 

守屋(七つ星) 

森山(州浜) 

両角 

門奈(丸に一本矢)

〔や〕

矢嶋(六文銭) 

矢嶋(六本水車) 

安恵(丸に裏蔦) 

安田(左一巴) 

柳沢(丸に雪笹) 

柳田(かたばみ) 

柳下(剣三つ星) 

簗瀬(丸に木瓜) 

山内(井桁菱に一文字)

山内(白黒一文字) 

山浦 

山家(丸に抱き梶の葉) 

山川(藤巴) 

山岸 

山際(下り藤) 

山崎(橘) 

山下 

山田(五つ蛇の目) 

山田(丸に橘) 

山寺(州浜) 

山内(三つ柏) 

山村 

山室 

山本(四つ目結い) 

山本(丸に木瓜) 

矢村

〔ゆ〕

遊掛 

雪下 

弓田(上羽蝶)

〔よ〕

横田 

横地(丸に三つ花菱) 

横地(丸に三つ亀甲) 

横山(丸に剣割り菱) 

横山(丸に山形) 

横山(丸に三つ星) 

横山(丸に二つ山形) 

横山(丸に上羽蝶) 

吉岡(琴柱と左鎌) 

吉田(下り藤) 

吉村 

依田(丸に三つ蝶) 

米野

〔わ〕

若村(上り藤) 

若森(丸に亀甲に花菱) 

和田(丸に三っ引き桧扇) 

和田(丸に木瓜)

和田(左三つ巴) 

和田(丸に三つ引き) 

和田(隅入り角に横木瓜) 

渡部(丸に木瓜)

渡部(一文字の下に三つ星) 

藁谷


 『会津史談』第41号(1965年)に収録されている後藤勝弥氏の論文「白虎隊の名簿」から白虎隊士の氏名。


〔白虎一番士中隊〕

荒木藤八

井上忠吾

井深主

上田豊次

春日興五郎

梶原留四郎

木村直人

窪田重太

小松武太郎

小松左津美

佐久間直記

佐瀬鉄太郎

佐藤富江

斎藤豊吉

坂井源吾

東海林新次

田原左近

高木久之進

高木源治

高木可

高橋勝之助

外島泰江

中沢英之進

中山宗次郎

永岡清治

西村四郎

橋爪深

原田勝次郎

日向勝見

日向権六

樋口彦四郎

松永貞次

簗瀬元三耶

柳田岩根

横田勝彦

和田文吾

渡部弾藏

〔白虎二番士中隊〕飯盛山で自刃した部隊である。

安達藤三郎

有賀織之助

池上新太郎

石田和助

石山虎之助

伊東悌次郎

伊東又八郎

伊藤俊彦

井深茂太郎

飯沼貞吉

片峯祐之進

酒井峰冶

坂井峰冶

笹原伝太郎

篠田儀三郎

篠沢虎之助

城取豊太郎

庄田保鉄

鈴木源吉

多賀谷彦四郎

津田捨藏

津川潔美

遠山雄午

永瀬雄次

永野兵太郎

成瀬善四郎

西川勝太郎

野村駒四郎

林八十次

原鋧三郎

藤沢啓次

間瀬源七郎

宮原三四五郎

簗瀬勝三郎

簗瀬武治

矢島八太郎

吉田錺之助

〔白虎士中隊〕2番隊の自刃後、編成された1、2番合同隊に新しく参加した者。

赤羽弥四郎(後四郎)

武井泰之進

細川次郎

山川健次郎

狩野荻之進

〔白虎一番寄合隊〕

赤羽幸記

秋元寅三郎

浅井鉄郎

相沢清冶

相葉安之助

石山次郎

飯坂留三郎

井関治八

鵜飼五郎

江川次郎八

遠藤嘉竜二

遠藤八郎

小川伝八郎

小沢虎松

沖田勝藏

岡村吉次

柏屋栄太郎

河合平太

河村鍬三郎

川村権次郎

笠原重太郎

風間久次郎

木村仙太郎

岸彦三郎

黒沢義八

黒河内丑松

黒河内八十記

桑名友記

小林源太郎

小出八五郎

香津吉三郎

佐藤栄太郎

佐藤勝之助

佐瀬忠三郎

佐原新次郎

斎藤熊四郎

斎藤左武

斎藤貞之助

斎藤友記

渋川平藏

鈴木岩次郎

鈴木五郎

鈴木為三郎

鈴木喜津之助

関屋八太郎

竹永源次

武井四郎

高津勝之助

高崎駒之助

外島八次郎

中森茂八

中田部三郎

中村小太郎

中島祐次郎

中田助次郎

中上寿八

林平多

林庄四郎

林九八

畑源次郎

馬場助蔵

樋口八太郎

藤森八太郎

藤森虎之助

星八弥

保志清冶

松本幸太

三沢辰太郎

宮下四郎

山口丑三郎

矢島万次郎

柳下次郎

弓木平太郎

結城千代吉

吉田栄之進

好川滝三郎

和田平吉

渡部義太

渡部源太郎

若林八次郎

生亀三郎

大竹直次郎

木沢治八

北村栄蔵

黒沢逸記

小林直太郎

清水丈八

嶋影幸次郎

鈴木竹次郎

高田栄介

高木八郎

高橋重郎(十郎) 後の健

野村房之助

林部文吾

〔白虎二番寄合隊〕

秋尾久吉

阿部八之進

赤羽百之助

赤塚藤三郎

池田勝治

五十嵐直五郎

池上勝太郎

一牛甚吾

井上寿八

猪狩芳之助

石川四郎

石山八次郎

江川留四郎

尾崎藤次郎

太田源太郎

小川勘吾

小沼栄吾

加藤善太郎

金子新六

木野勝衛

黒河内満之助

栗原勝太郎

小出八五郎

近藤勇八

佐々木常五郎

佐藤佐太郎

白井繁次郎

白井貞吉

柴倉善蔵

杉山丑見

千里駒次郎

塚原政次郎

中条広記

長島竜三郎

新妻三郎

仁科信蔵

西川鉄次郎

二宮友三郎

野中丑四郎

土方五郎

深尾清八

藤田清吉

本郷喜四郎

松崎竹次郎

松田吉五郎

三浦竜助

三善万吉

宮下茂太郎

水野多門

目黒富之進

百崎茂三郎

山川三郎

吉田豊記

吉川源之助

横山寅次郎

〔舟渡合戦後、一番寄合隊から二番寄合隊に編入された者〕

生亀三郎

大竹直次郎

木沢冶八

北村栄蔵

黒沢逸記

小林直太郎

清水丈八

島影幸次郎

鈴木武次郎

高田栄助

高木八郎

高橋十郎

野村房之助

林部文吾

〔白虎足軽隊(ただし判明している者のみ)〕

天川浜之助

青木冶三郎

安久原茂

伊与田直三郎

池沢小助

板橋寅三郎

猪俣久馬

猪俣太一

鵜川豊記

臼井清松

江川市太郎

遠藤仁吉

遠藤豊次郎

遠藤鉄之助

大嶋三郎

大竹左太郎

大竹猪熊

大竹三代松

大堀熊吉

小野主計

加藤八太郎

川俣艶之助

川井竹三郎

木村巳之助

軍士信蔵

小林栄三郎

近藤善之助

佐藤繁治

佐藤新吉

佐野清太

佐々木又四郎

佐久間勝之助

斎藤八次郎

斎藤友衛

笹内巳太郎

笹内冶郎

嶋影勝助

鈴木平蔵

鈴木熊四郎

鈴木新吉

鈴木鉄三郎

高畑栄吾

高吉久吉

高北豊三郎

田中伝冶

竹田寅之助

外井喜代松

永井次郎

夏井栄三郎

新妻久馬

伴清吉

古沢四郎

本田勝之助

本名新吾

星藤吉

星野平三郎

山浦常吉

山内鉄三郎

山内助冶

山内清五郎

山川熊次

吉田留八

吉野豊三郎

吉村多馬記

渡部忠吉


【系図・家譜・由緒書】

「諸氏系譜」 会津若松市立図書館

 会津藩士1,020家を収録。文政6年(1823)の当主名が見出しとなっています。

 会津若松市デジタルアーカイブで閲覧することができます。

『要略会津藩諸士系譜』 芳賀幸雄編著、歴史春秋出版、1997年

「唖者之独見目録」『続会津資料叢書 上巻』 菊池重匡編、歴史図書社、1974年

「会津干城傳」 同上


【藩士名簿】

『会津藩士人名辞典 : 役名禄高住所明細. 安政5年調』古今堂書店古典部編、古今堂書店、1933年 国立デジタルコレクションで閲覧可能。

『幕末維新会津藩士名鑑』  加藤 隆士編著 、2017年
 現在公開されている幕末~明治時の会津藩士の名簿としては、量、質ともにもっともよくまとめられているものです。

『慶應年間 會津藩士人名録』会津郷土資料研究所、勉強堂書店、1992年

(幕末)「会津城下藩士屋敷割図」『好古 第5号』会津武家屋敷、1987年

『会津若松いまむかし城下地図 幕末篇』 作図 小島まゆみ(猫の手)、考証 野口信一(会津歴史考房)、

 オールカラーの地図で、表面には幕末の会津若松城下地図、裏面には幕末の地図に平成の地図を重ねて対比してあります。会津城下の散策に最適です。

「慶応二年 御郡中地方御家人名前書帳」 『福島県史 第10巻下(資料編 第5下(近世資料 第4))福島県、1968年

後藤勝弥「白虎隊の名簿」『会津史談会誌』第41号 1965年

『東京謹慎人別』 会津若松市立図書館   

(明治元年)「会津藩北越高田謹慎名簿」『会津史談会誌』第46号、1972年

(明治3年)「南部御支配地斗南へ挙家移住人」同上

(明治5年)「斗南藩職員録」 同上

(明治14年)「旧斗南藩人名」 同上

「旧藩御扶助被下候惣人別」 会津若松市立図書館

 2冊からなり、 会津藩士の3,591家族(13,357 人)の誰が、斗南領内のどこの村に割り当てら れたかを記した史料です。野口信一著『会津戊辰戦死者埋葬の嘘と実』(歴史春秋社、2017年)に収録されています。同書には戦死した藩士567名の改葬記録をまとめた「戦死屍取仕末金銭入用帳」も収録されています。

 「南部移転人別帳」 同上

 明治3(1870)年4月から10月までに斗南 へ移住した藩士 (戸主)の名簿です。

 「若松管内居残惣人別帳」 同上

  藩主の残留説得に応じ斗南に行かず、会津に残った藩士・家族の姓名をイロハ順にまとめたものです。 

(明治4年)「元斗南藩貫属各府県出稼戸籍簿」 同上

(明治末期) 会津会会員名簿

「慶應四辰正月伏見戦争以来戦死人別 」 福島県歴史資料館

(明治24年)「戦死者名籍 」 同上

「旧会藩士戦死名簿・貫属士族名簿」 福島県歴史資料館 福島県神社庁文書553号

『戊辰殉難追悼録』 財団法人会津弔霊義会、1978年

『明治八年六月 旧斗南士族名籍便覧 戸籍係』 山浦常吉(元会津藩足軽白虎隊士)所蔵

  五十音順に斗南での居住地、その後の転居先(脱走の記載もあり)を記載しています。

 会津若松市デジタルアーカイブで藩士氏名を検索すると、居住地の町名及び掲載史料名を知ることができます。


 白虎隊については、ネットの「白虎彷徨」>白虎隊図書館が役立ちます。

『明治の士族 福島県における士族の動向』 高橋哲夫著、 歴史春秋出版、 1980年

 明治初期の県職員録、県庁に出仕した旧各藩の士族、復籍願いを出した旧会津藩士など、福島県歴史資料館に保管されている福島県庁文書を用いて士族の氏名を数多く掲載しています。

 『錦絵でみる西南戦争 西南戦争と福島県人』 塩谷七重郎著 、歴史春秋出版、1991年 

 明治10(1877)年の西南戦争に出征した福島県人の名簿を多数掲載しています。その大半は警視庁の抜刀隊などに応募した旧会津藩士です。

 

 特定の藩士についてもっと詳しく知りたい方、ご先祖が藩士と聞いているものの、確認する方法が分からないという方は、当サイトの無料相談からお問い合わせください。