レポート(見本)



 有償支援で作成するレポートの見本です。

 これは実際に作成したレポートの人名、寺院名、文献名、論文名の一部を架空のものに変更したものです。レポートのイメージとお考え下さい。小見出しは何を調べるのかによってまったく異なります。

 レポートで解説する家は基本的に1家(1系統)です。

 系図や図版は省略しました。

 ほかに関連資料を数十枚添付したケースもあります。その場合は郵便でお送りします。

 本物はWordのA4判で作成します。

 作成の期間は何が知りたいのかによって変化しますが、最短で3日、遅くとも10日以内にはメール添付でお送りします。

 


生駒家についてのレポート


生駒姓の由来

 生駒という苗字は同名の地名から発祥しました。「いこま」の語源については諸説がありますが、馬を生育する「育馬(いくま)」が変化したものと推測されます。地名としては奈良県生駒市や栃木県小山市生駒などが有名です。


当家の家紋と出自について

 当家の家紋は大変に珍しい「波切り車」です。歴史上、この家紋を使用している生駒氏としては豊臣秀吉に仕えて活躍した生駒親正がいます。当家と生駒親正との系図的なつながりは不明ですが、生駒親正の家は大和国平群郡生駒荘(現在の奈良県生駒市)から発祥し、出自は第38代天智天皇の重臣藤原鎌足(614~69)の流れをくむ藤原氏の子孫といわれています。美濃国(岐阜県)で生まれた親正は織田信長、豊臣秀吉に仕え、小田原の役や文禄の役で活躍して讃岐国(香川県)17万1,800石の大名に取り立てられました。

 生駒親正氏の系図については資料を添付しました(省略)。

 なお、

『生駒親正とその一族』 〇〇〇〇著、〇〇〇〇社、1985年、

 という文献もあります。〇〇県立図書館に所蔵があるので、お住まいになっている〇〇市の図書館に申し出て下さい。取り寄せてくれます。


生駒友太郎氏について

 当家のご先祖である生駒友太郎氏は長州藩が組織した護国隊の幹部です。明治元年7月15日に越後国〇〇村(新潟県新潟市〇〇区〇〇)の戦闘で戦死したことが『幕末維新全殉難者名鑑』(明田鉄男編、新人物往来社、1986年)に掲載されています。


護国隊について

 戊辰戦争出征の直前、長州藩士の畠山一郎らによって組織された護国隊は、兵員が200~300名で、服装はぶっさき羽織に断髪や坊主頭でした。上野戦争、奥羽戦線、箱館戦争まで戦い抜き、明治2(1869)年6月15日、萩に凱旋して解散となりました。

 当家のご先祖を調べる場合、この護国隊に関する記録、記事をどれだけ集められるかということが最重要の課題となります。


栄泉寺に問い合わせ

 生駒友太郎氏は新潟市の栄泉寺(新潟県新潟市〇〇区〇〇6丁目5−30)にある官軍墓地に葬られています。『幕末維新全殉難者名鑑』には32歳で死亡とありますが、栄泉寺に問い合わせ、過去帳を調べてもらうことにより、死亡年齢その他、新しい発見がある可能性が考えられます。


靖国神社への問い合わせ

 『幕末維新全殉難者名鑑』によれば、生駒友太郎氏は靖国神社(〒102-8246 東京都千代田区九段北3丁目1−1)にも合祀されています。靖国の祭神は「霊璽簿」に記載されていますので、同社祭務部調査課に対して、生駒友太郎氏の記載内容について問い合わせることをお勧めします。


新潟県立図書館への問い合わせ

 新潟県立図書館(〒950-8602 新潟県新潟市中央区女池南3丁目1−2 )に『幕末維新全殉難者名鑑』のコピーを送付するか、記事をメールで送信し、同館が所蔵している文献のうち『戊辰戦争 新潟における諸藩殉難者一覧』(加藤一郎編)、『新潟戊辰関係戦死者名簿』などの名簿類に友太郎氏の記載がないか(あるはずですが)、また明治元年7月15日の〇〇村における戦闘について記載されている記述のコピーを申請して下さい。


秋田県公文書館への問い合わせ

 新潟県立文書館(〒950-0948 新潟県新潟市中央区女池南3丁目1)に対して、栄泉寺の官軍墓地に葬られている新政府軍兵士に関する文書が保管されていないかどうかを問い合わせてみてください。明治以降に作成された埋葬者に関する記事があるかも知れません。


生駒友太郎氏の家を絶家再興した後藤武夫氏について

 生駒友太郎氏の家は後継者がいないため絶家となりましたが、後に後藤武夫氏が絶家再興の届出をして相続しました。この後藤武夫氏は明治22(1889)年7月、山口から江別兵村183番地に入植した屯田兵後藤勇作氏の弟と思われます。江別屯田兵は士族ですから、後藤家は長州藩士だったと推測されます。

 当家の記録によると、その弟の武夫氏の記録に「平民」とありますが、これは明治民法の規定により、士族の家より分家した者の族称は平民とすると定められているからです。武夫氏の生地にある〇〇町(現在の萩市〇〇)という場所も江戸時代から長州藩の武士が屋敷を連ねていた場所でした。

 武夫氏の兄である後藤勇作氏の子孫については『屯田兵名簿』(北海道屯田倶楽部 平成15年)に記載があるかも知れませんので、ご覧になられることをお勧めします。同書は北海道立図書館(〒069-0834 北海道江別市文京台東町41 )に所蔵されています。お住まいになっている〇〇市立図書館に取り寄せて閲覧することも可能です。取り寄せの場合は〇〇市立図書館のカウンターにお申し出ください。


絶家再興について

 絶家再興とは、跡継ぎが絶えた親戚の家を再興することです。明治民法の規定では、再興する者は絶家した家の親戚(姻族などを含む)に限るとされていましたが、明治時代の戸籍行政は恣意的な部分もあったため、親戚ではない者も許可されることがありました。当家の場合はどちらのケースかは分かりません。萩の〇〇町に住んでいた長州藩士後藤家と生駒友太郎氏の家が親戚だったとすれば、生駒友太郎氏の家も長州藩士で、その二男にでも生まれた友太郎氏は家を継ぐ必要が無い気楽さから、長州藩の正規の軍隊ではない諸隊の護国隊に入隊したのかも知れません。

 いずれにしても後藤家が福岡藩士であることは明らかですから、長州藩を調査するさいには後藤家と生駒家の両方をキーワードとして調べることになるでしょう。


護国隊について調べる

 生駒友太郎氏のことを調べるためには、まずは護国隊について情報を集める必要があります。山口県立図書館(〒753-0083 山口県山口市後河原150−1)に下記の論文と文献がありますので、ご覧ください。友太郎氏に関する記述がある可能性があります。

「長州藩関係史料 31-2 護国隊戦功調書」 複写本 〇〇歴史資料館所蔵

「長州藩護国隊の結成から解散まで」 佐々木昭著

 『山口地方史研究』 1996年2月 55号 山口地方史研究会発行

「萩藩の護国隊―戦塵録ー」 山崎和人著

 『歴史と評伝』 昭和48年9月 中央新報社

「長州藩関係史料 31-2 護国隊戦功調書 」は護国隊を調べる上では貴重な古文書です。山口県を訪問したさいにはぜひ調査して下さい。ただし、この文書は古文書のため、くずし字で書かれています。読めない文字は同館の学芸員に相談されるのが一番ですが、許可が取れれば全文を写真撮影されて、持ち帰ってじっくりと検討されると良いでしょう。

 また、「長州藩護国隊の結成から解散まで 」を読まれるさいには、引用されている文献、文書が明示されていると思いますので、それに注意して下さい。ほとんどの引用文献、文書は地元の山口県でなければ閲覧できないものだと思われます。できれば読まれたその場で、山口県立図書館の司書の方に引用文献及び文書の所在を質問されることをお勧めします。


生駒友太郎氏の士族記録を調べる

 生駒友太郎氏が士族に編入されたのはお手元の文書によると、廃藩後の明治5(1872)年で、長州藩時代ではなく、山口県設置後です。そのため、生駒友太郎氏の家禄に関する記録(秩禄処分の記録といいます)が残されていれば、情報が得られます。

 山口県の明治初期の秩禄(ちつろく)処分の記録がどこに保管されているのかは明らかにされていませんが、通常は現存していれば県庁の総務部か公文書館に移管されています。そこで、山口県文書館(〒753-0083 山口県山口市後河原150−1)を訪問されて、お手元にある生駒友太郎氏の士族編入の文書を示し、長州藩士の秩禄処分に関する記録があるかどうかをお聞きください。もしもあるということであれば、その文書群のなかに生駒友太郎氏の記事があるかどうかをお調べください。


長州藩士後藤氏について

 後藤武夫氏の実家である後藤家は長州藩士でした。長州藩には下記のような分限帳(藩士名簿)があります。どちらも山口県立図書館に所蔵されています。

『長州藩分限帳』 山口地方史談話会編 西海図書館協会 1992年 

『長州藩給禄帳集成』 山口地方史研究会編 山海社 2001年 

 生駒家は士族の編入が明治6年だったため、これらの文献に収録されている分限帳には記載されていません。しかし、後藤家は明治以前からの長州藩士ですから、収録されている可能性があります。記載されているのは、屯田兵として江別兵村に入植した後藤勇作氏の父親か祖父の時代のため、とりあえずは後藤姓全員のコピーを撮られることをお勧めします。

 将来的に前述した秩禄処分記録などによって、勇作氏の父親の名前が判明すれば、そのコピーと名前をすり合わせることができるからです。

 近々中に山口県を訪問されるとのことですが、滞在中には上記の山口県立図書館、〇〇歴史資料館、山口県文書館の三か所にはぜひとも立ち寄られ、それぞれの職員に対して貴家の所蔵文書を示し、調査の協力を申し出ることをお勧めします。

 以上、管見を述べさせていただきました。

 なお、ここで述べたことはあくまでも今後の調査の方針を述べたものです。調査対象の文献、論文、関係機関に必ずしもご先祖の記載や記録があることを保証するものではありません。その点は十分にご理解ください。



 このようなレポートの作成を希望される方は、

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 支援料金は前払いとさせていただいております。当方指定の銀行にお振込みください。

 文献調査や過去帳調査、除籍に書かれている事項の解説、系図や古文書の解読など、レポート作成以外の支援については、その都度、支援料金をご相談させていただきます。

 ご本人のご先祖以外のレポートは作成いたしません。

 ご相談と同じく、必ず実名、ご住所、年齢(年代)をお書きください。それらが書かれていないメールについては、恐縮ですが返信いたしません。