日系人の方の除籍申請

2019年12月20日

 

 外国では日本の戸籍制度のことをファミリー・レジストレーション(Family Registration )と呼んでいますが、このような制度があるのは日本、中国、台湾だけです。韓国にもありましたが、2007年に廃止されました。

 外国に住む日系人の方も日本国籍を持っていたご先祖の除籍謄本を取得することはできます。そのためには一世の日本における本籍地を知らなければなりません。これは通常、一世の旅券(パスポート)などから知ることができます。

 次に一世から申請者までのつながり(直系尊属と直系卑属の関係)を公的な記録で証明しなければなりません。通常は出生記録や婚姻証明書などを用います。

 そして申請先の日本の役場からは、これらの記録の日本語訳を求められます。日本語の読み書きができなくなっている三世や四世にとってはハードルが高くなっているのが現状です。

 分からないところは専門家のアドバイスを受けてながら申請したほうが良いでしょう。

 ちなみに海外へ多くの移民を送り出した県としては沖縄・福岡・山口・広島県が有名です。そして、これらの日系人が渡った国としてはブラジル(約140万人)、アメリカ(約100万人)などがあります。