米沢藩


 18万7.000石 外様 上杉氏 山形県米沢市


上杉謙信
上杉謙信


「明治元年武鑑」


〔御家老〕

本庄弥次郎

長尾権四郎 

中條豊前 

千坂与一 

色部長門 

毛利上総 

竹俣美作 

市川美濃 

清野伊勢松 

島津利馬 

平林亀丸 

竹俣兵部 

広居徳丸 

莅戸九郎兵衛 


〔御中老〕

大國筑後 


〔御城代〕

福島又四郎


〔御用人〕

新保左馬之助 

高梨志摩 

宮嶋掃部 

狩野兵衛 

若林作兵衛 

木滑要人 

中里丹下 

高津隼人 

大瀧新蔵 

片桐藤右衛門 


〔傅役〕

杉原石見 


〔御城使〕

片桐藤右衛門


 『上杉家御年譜』第23~24巻(米沢温故会 1986年)に収録されている藩士系図集である「御家中諸氏略系譜」より苗字の一覧。それぞれ米沢藩に仕えた初代から明治の当主までの系図が掲載されています。


〔あ〕

鮎川 

甘糟 

朝岡 

秋山 

浅羽 

相浦 

穴沢 

阿部 

浅間 

青木 

有江 

芦川 

青海川 

新屋 

青山

〔い〕

色部 

市川 

岩井 

芋川 

石坂 

今井 

石塚 

石口 

岩船 

今清水 

石川 

今泉 

石栗 

泉崎 

池田 

石黒 

石墨 

五十嵐 

石原 

岩崎 

岩瀬 

池浦 

池上 

石井

〔う〕

宇佐美 

歌川 

上松 

宇加地 

宇津江 

売間 

植木 

内田 

上野 

梅沢 

臼井 

鵜瀞 

浦井 

内村 

氏家

〔え〕

江辺 

江田

江口 

遠藤

〔お〕

小国 

大国 

大室 

大石 

小倉 

大平 

大橋 

岡田 

大井田 

小川 

尾島 

小島 

大滝 

小山田 

尾形 

小越 

太田 

小黒 

岡村 

大竹 

小田切 

大峡 

大野 

尾崎 

大俣 

小田

大沼 

大河原 

大熊 

奥山 

小見 

小野里 

大比良 

〔か〕

柿崎 

春日 

上泉 

狩野 

風巻 

河田 

河野 

片山 

上村 

片桐 

笠原 

片岡 

神谷 

上屋 

金子 

加藤 

上倉 

片倉 

勝俣 

糟谷 

上 

唐国 

上山 

門屋 

唐沢 

川越 

金田 

片皆

〔き〕

木曽 

木崎 

清野 

来次 

北村 

北沢 

木村 

桐生 

木滑

〔く〕

黒川 

黒金 

栗林 

倉加野 

楠川 

窪島 

草間 

倉石 

栗田 

蔵田 

黒井 

桑原 

熊倉 

櫛田 

黒沢 

倉崎 

窪 

久保 

窪田

〔け〕

計見 

下条

〔こ〕

小幡 

香坂 

国分 

近藤 

小西 

小森 

小泉 

駒沢 

後藤 

小林 

小鷹 

古藤 

小杉 

小池 

腰越 

小嶋 

駒形 

小山 

小出 

〔さ〕

猿橋 

山本寺 

斎藤 

沢根 

斉木 

佐田 

佐野 

佐藤 

左近司 

沢 

酒井 

西海枝

桜井 

坂田 

三段崎 

桜 

山宮 

笹生

〔し〕

嶋津 

新保 

志駄 

下 

嶋田 

嶋倉 

尻高 

庄田 

新貝 

白井 

清水 

香知

志賀

下平 

神保 

下垣 

椎野 

島 

静田 

白川 

塩井 

篠田

〔す〕

須田 

水原 

菅名 

鈴木 

角屋 

須崎 

須藤 

角 

須賀

〔せ〕

関原 

関 

関口 

芹沢 

関谷  

〔そ〕

相馬 

曽根 

〔た〕

武田 

高梨 

竹俣 

高野 

蓼沼 

高山 

竹内 

種村 

田中 

高橋 

龍口 

多功 

立岩 

棚橋 

田代 

田村 

高村 

高津 

鑪 

高坂 

滝沢 

高森 

玉田

〔ち〕

千坂 

長 

〔つ〕

綱島 

築地 

土田 

津田 

〔て〕

寺沢 

寺島

〔と〕

富里 

土橋 

富所 

戸沢 

富永 

土肥 

戸狩 

豊野 

戸田 

外山 

戸村 

飛田 

富井 

鳥山 

富沢 

土佐林 

徳間 

鳥羽 

栃本 

遠山

〔な〕

長尾 

直江 

中条 

夏井 

中牧 

中山 

中村 

妙演 

内藤 

南波 

直海 

中野 

行方 

南斉 

南雲 

永井 

長井 

中沢 

中里 

中川 

中津川 

中俣 

中丸

〔に〕

西条 

仁科 

新津 

西山 

二本松 

西方 

新田 

楡井

〔ぬ〕

温井 

額田

〔ね〕

根岸 

根津

〔の〕

野本 

莅戸 

登坂

〔は〕

畠山 

林辺 

橋爪 

長谷川 

原 

橋本 

針重 

針生 

林 

服部 

半田 

坂 

馬場

〔ひ〕

平林 

広居 

樋口 

平田 

百束 

平岡 

平賀 

平石 

平井 

平塚 

東 

日浦 

東条

平野

〔ふ〕

深沢 

福島 

舟橋 

古海 

舟岡 

藤巻 

福王寺 

福崎 

降旗 

古畑 

古川 

舟田

〔ほ〕

本庄 

本間 

保科 

本郷 

本田 

堀江 

堀部 

細谷 

発知 

本村 

穂保 

堀内 

〔ま〕

松本 

益田 

真島 

増岡 

町田 

丸山 

丸田 

馬下 

松川 

松本 

正木 

真野 

牧野

〔み〕

宮島 

三俣 

三潴 

水無瀬 

宮 

三本 

宮原 

宮森 

水沢 

宮崎 

南条 

宮本

〔む〕

村山 

室高 

室伏 

村越 

村田 

武藤

〔め〕

目崎 

目黒

〔も〕

毛利 

森 

桃井 

諸越 

諸橋

〔や〕

安田 

山本 

山下 

山口 

安江 

屋代 

山脇 

山岸 

山田 

山崎 

梁川 

矢島 

矢野 

安原 

山川 

山形 

山吉 

柳 

簗取 

八木 

矢尾板

〔ゆ〕

湯野川

〔よ〕

吉江 

夜交 

横田 

吉田 

蓬田 

吉池 

横山 

吉井

〔わ〕

若林 

鰐淵 

渡辺 

渡部 

和田 

綿貫 

若井


 「上杉将士書上」(『上杉史料集』下巻 戦国史料叢書 井上鋭夫校注、人物往来社、1967年)より氏名一覧です。この史料は慶長2年(1597)と寛文9年(1669)の二度、幕府から上杉重臣の家系を尋ねられたさい、清野助次郎と井上隼人正が作成したものです。


〔上杉謙信二十五将〕

長尾越前守政景(藤原姓。謙信の姉婿で嫡子の景勝は謙信の養子となり、米沢藩祖) 

宇佐美駿河守定行(藤原姓。「武勇智謀の誉、一代に数十度の手柄あり」と見える)

新津丹波守義門(清和源氏平賀左兵衛尉盛義の子孫で「誠に能き大将」とあり) 

金津新兵衛尉義旧(清和源氏平賀氏族で謙信の乳母の夫)

北条丹後守長国(平姓で安芸守の息子。川中島大戦で武勇抜群という) 

本庄美作守慶秀(源姓。「武勇・智謀・大力の男にて候」とあり) 

本庄越後守繁長(大和守房長の孫で「気象剛強、無双の兵」で「鬼神」の如しとあり)

色部修理亮長実(藤原姓。「武勇の将」とあり。忠臣蔵の色部又四郎の先祖)

甘糟備後守清長(平姓。家康から一万石で召し抱えると言われた名将) 

杉原常陸介親憲(源姓。実父は大関阿波守、杉原壱岐守憲永の養子となった)

斎藤下野守朝信(藤原利仁将軍の子孫で生涯に百九度の軍功を上げた義将)

安田上総介順易(大江姓毛利氏族。眼光鋭く、気高き武将と云われた)

高梨対馬守頼包(信濃武士。清和源氏井上氏族高梨盛光の子孫で「大剛の大将」という)

柿崎和泉守景家(源姓。謙信に「鉄をも貫く」と云わしめた越後屈指の強将)

千坂対馬守清胤(源姓。「分別工夫ありて、弁才見事なり」という)

直江大和守実綱(源姓で入道酒椿の子。養子山城守兼続は景勝第一の宿老となる)

竹股三河守頼綱(源姓で筑後守春光の子。我欲が無く「清名の大将」と云われた)

岩井備中守経俊(信濃武士で源姓。「気高く度々武辺、世人に称せられたる将」とあり)

中条越前守藤資(平姓で越後では名だたる名家の子孫。嫡子越前守景資も有名)

山本寺勝蔵孝長(藤原姓で伊予守常高の子。格式の高い家柄で上杉高家衆の第三位だった)

長尾権四郎景秋(藤原姓で先祖代々上杉家老の筆頭だった。上州白井の住人)

吉江中務丞定仲(源姓で上杉譜代。先祖小四郎政房は上杉憲顕に従い高師泰を討取る)

志田修理亮義分(清和源氏源為義の子志田義憲の子孫。父義時は川中島で戦死す)

大国修理亮頼久(清和源氏三位頼政の弟蔵人頼行の子孫。嫡子三河守も有名)

加地安芸守春綱(宇多源氏佐々木盛綱の子孫で越後の名家。嫡子の但馬守秀綱も強将)

鬼小島弥太郎一忠(平姓。使者として信玄に口上を述べた時、縁の下で猛犬に噛まれたが、その犬を握り殺した猛将) 

大熊備前守朝秀(平姓。剛将だが後武田家に走った) 

直江山城守兼続(木曽義仲の四天王樋口兼光の子孫三左衛門の息子で、直江大和守の養子となる。景勝に重用され会津では破格の三十万石を賜った)

村上左衛門尉義清(信濃武士で清和源氏村上判官代基国の子孫。信玄に逐われ謙信を頼る) 

高梨摂津守政満(信濃武士で清和源氏井上掃部頭頼季の子孫)

須田相模守親満(信濃武士で高梨一族) 井上兵庫頭清政(信濃武士で清和源氏井上氏族) 

木戸元斎(駿河守の子孫で武州四尾城主) 

泉沢河内守年親(信濃武士で一万四千石を領す) 

清野助次郎(一万四千石を領す) 

栗田刑部少輔(信濃武士で一万千七百石を領す) 

市川左衛門尉(九千石を領す。大坂冬の陣で戦死) 

新発田尾張守長敦(弟因幡守治時と共に景勝を裏切り滅んだ) 

山谷孫次郎親章(「鬼山谷」と呼ばれた謙信の小姓)

大川駿河守(川中島合戦で戦死) 

鉄上野介安則(越後上田の住人で養子孫左衛門も活躍) 

島津左京進勝久(信濃武士で月下斎と称す。「武勇の者にて、度々働あり。歌道の名ありて、能き侍」という。一説には斎藤下野守家臣長谷川与五左衛門の後身ともいう) 

鮎川摂津守(本庄繁長の一族) 

下条駿河守 

安田治部(「大剛の兵」とあり) 

長尾遠江守藤景(「武功の者」とあり) 

川田軍兵衛(後摂津守と称す。近江守山の出身で謙信に引き立てられた) 

西条治部(大坂冬の陣で活躍) 

島津玄蕃允(月下斎の孫。大坂冬の陣で活躍) 

荻田主馬(景勝の武者奉行だが、後結城秀康に仕えた) 

中条与次郎(越後中条城主、会津では鮎貝城主) 

坂田采女(大坂冬の陣で活躍) 


ほかに謙信に仕えて軍功を上げた武者としては、

松川大隅守 

須賀摂津守 

神藤出羽介 

柏崎日向守 

石坂与五郎 

丸田左京亮 

三股九兵衛 

朝日隼人 

庄瀬新蔵 

戸狩権之進 

大崎筑前守 

矢尾田伊勢守 

唐崎左馬助 

満願寺隼人 

長井丹後守 

飯森摂津守 

臼杵□兵衛 

諏訪部次郎右衛門 

田原左衛門 

小田切治部 

清川十郎 

元井日向守 

庄新左衛門 

上野源九郎 

石坂采女正 

平子孫太郎 

菅谷大炊助 

小中八郎 

和田加兵衛 

長野与三 

寺島六蔵 

亀田小三郎 

若林九郎左衛門 

西方院(真言宗の法師武者)


会津で仕官した元蒲生家臣としては、

栗生美濃守 

外野池甚五左衛門 

岡野左内 

布施次郎右衛門 

北川図書 

高木丹下 

青木新兵衛 

高木図書 

安田勘助 

小田切新左衛門 

横田大学 

正木大膳 

武倉隼人 

長井善左衛門 

深尾市左衛門 

堀源助


さらに名のある武将としては次の者あり。

山上道及(関東牢人。首供養を度々行う) 

上泉主水(元武州深谷城主上杉憲盛の老臣) 

東丹波守

水野藤兵衛(上方牢人)

宇佐美弥五右衛門 

前田慶次郎(前田利家の従弟)


【明治初年の士族と卒族の戸数】

士族 3,425戸

卒族 3,308戸


【系図・家譜・由緒書】

「御家中諸氏略系譜」『上杉家御年譜』第23~24巻 米沢温故会, 1986年

「上杉将士書上」『上杉史料集』下巻 戦国史料叢書 井上鋭夫校注、人物往来社、1967年

侍組席次」米沢市立図書館デジタルライブラリーで閲覧可能

先祖由緒帳」同上

諸組由緒書」 同上

『上杉家臣歴代伝』 愛知県西尾市岩瀬文庫


【藩士名簿】

分限帳 嘉永二年」 米沢市立図書館デジタルライブラリーで閲覧可能

「慶応元年分限帳」『米沢市史資料』第6号 米沢市史編さん委員会編・刊、1981年


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